Quantcast
Channel: 私の高橋真梨子論
Viewing all articles
Browse latest Browse all 182

■真梨子紀行133

$
0
0

 次は「桃色吐息」です。この作品は真梨子さんにとっても貴重な作品です。真梨子さん自身、この曲でカプリシャスの2代目ボーカルから脱皮できたと述懐しています。言わずと知れたカメリアダイアモンドのCMソングです。詞が少々官能的なせいかオンエアは深夜帯が中心だったらしく小生はリアルタイムではあまり記憶にありません。小生、この作品絡みで記憶に残っているのは「シングルが売れない高橋真梨子」を売りにしていた?真梨子さんがステージから「桃色吐息を応援して下さい」と呼びかけたことです。小生、当時、仕事の関係で神奈川県平塚市に在住していました。真梨子さん見たさに藤沢までバイクを飛ばしコンサートに駆け付けました。それまで、「いつでも辞めてやる」といった雰囲気で自分の歌を見切っていたような真梨子さんが初めて小生等に応援して欲しいと叫んだのです。
 小生は、「シングルの売れない真梨子さん」が大好きでしたが、やはりシングルヒットが出るにこしたことはありません。桃色吐息のヒットで俄然、真梨子さんのコンサートチケットが撮り難くなったのを思えています。当時は未だファンクラブもありませんでした。往年の渋谷公会堂公演では、会場前をダフ屋が俳諧していたのを記憶しています。
 そして、「グランパ 」です。今や、真梨子コンサートに欠かせぬ作品です。会場総立ちの先駆けとなった曲です。私事ですが、小生、86年に結婚しました。翌年、子供が出来て、家庭優先で真梨子コンサートを封印しました。復活は2000年の「Mariko in the box」コンサートでした。この頃から既に、「グランパ」での会場総立ち現象は始まっていました。会場が立ち上がりで盛り上がるのは、博多あたりが発祥だと聞きますが、確証はありません。いつの頃からか、ヘンリーさんや真梨子さん自身が観客に起立を促すようになりました。また、2回目のカーネギーホール公演を境に野々田万照氏の振り付けも加わり、今やコンサートでは「グランパ」のイントロが響けば観客が立ち上がる「パブロフの犬」状態で盛り上がっています。シングルでもない曲が、これほど定番となるのも珍しいのではないでしょうか。ちなみに「グランパ」は1988年発売のオリジナルアルバム「Eternally」の3曲目に収録されています。小生、このアルバム好きです。「恋する瞳」「SOUVENIR」「.虹の水」「Ma-Mo-Ru」等々味わい深い作品が収録されています。
 「はがゆい唇」はドラマの主題歌でヒットしました。珍しく真梨子さんがテレビ朝日のミュージックステーションに出ていたのを覚えています。司会のタモリが真梨子さんに「こんな色っぽい歌、どうやって歌うの」といったような質問をしていたように思います。真梨子さんは「サラット」なって答えていたような・・・。「桃色吐息」もそうですが、際どい歌詞を「サラット」歌えるのが真梨子さんです。当に阿久悠が言い当てた通りの「乾いた官能」こそが真梨子さんの魅力です。
 「Sincerely 」はオフィスコーヒーサーバー大手ユニマットのイメージソング第一弾でした。「Sincerely」は一般には手紙の最後に記述する「敬具」に相当する英語です。また、「心からor真心こめて」といった意味もあります。当に「Sincerely 」は若い女性の真心こもった愛を明るく歌い上げています。「Sincerely 」は1993年発売のアルバム「VERSE」の1曲目に収録されていますが、このアルバムにPVも収録されています。真梨子さんのPVはこれが初めてではないでしょうか。ベージュというか白っぽいスーツで真梨子さんが歌っています。スカートの丈も膝上のミニです。ユニマットのイメージソングはこのの後3年ほど続きます。「そっと…Lovin' you」「So in Love」です。いずれも良い曲だと思います。この間に真梨子さんはロンドン「アルバートホール」での海外公演も成功させています。
 では、また。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 182

Trending Articles