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Channel: 私の高橋真梨子論
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■ゴミの分別

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 港までの途次、ジュンコがマルタ生活事情の一端を明かしてくれます。曰く「丘はゴミ処理場」だとか。「マルタでは分別の習慣などなかったが、今は分別を始めた」。「月、水、金は何でも捨てて良い。火、木は分別ゴミの日」だとか。ジュンコの話では、1/3くらいの家庭がゴミの分別を実施しているそうです。しかし、何でも捨てて良い日があるのは、僕達には羨ましい限り?です。
 「町の中にもゴミ箱があります」とジュンコが言います。これも有難いことです。日本ではセキュリテイの絡みもあり、めっきり街中や駅のホームのゴミ箱は姿を消しました。マルタのゴミ分別はEU加盟後に始まったそうです。
 余談ですが、スロベニアの首都リュブリアナでは街の通りに調和した素敵なデザインのゴミ箱が整然と並んでいた光景を思い出しました。
 マルタ政府はアウラやブジェット等々でリゾート開発を進めているそうです。日本風に言うならリゾートマンションといったアパートも多いようです。ジュンコは、「昔は別荘として購入した人もいる」と言います。しかし、今では高く庶民には手が出ないとか。
 17世紀くらいまでは、マルにも塩田があったと云います。ジュンコ曰く「今は造っていない」そうです。しかし、ゴゾでは今でも塩田の営業を続けているところがあるとか。塩造りは、雨の降らない乾季に作業するそうです。塩の土産もあるそうです。
 ペルーのマチュピチュに行った際にも有名な棚田のような塩田を訪れたことがあります。そこでも塩の土産物が数多ありました。塩そのものや塩の化粧品等々、女性陣には人気があったと記憶しています。
 マルタには聖パウロの町もあります。パウロのお祭りが盛んなようです。パウロは遭難してマルタ島近くの小さな島に漂着したと聖書は伝えています。小さな島は実は岩が二つと云う説もあります。聖ルカが聖書に記述しているそうです。
 この町をジュンコは「シュムシー」?と言っていたような・・・。この「シュムシー」とは太陽の意だとか。
 マルタには多くのマリーナがあります。しかし、マリーナにボートを繋留するのはお金持ちだけだとか。一般の人が舟を止める岸が別にあるのだとか。一般庶民は舟を岸に繋がず、海上に止めるのだそうです。庶民は盥のような舟を漕いで、自分の舟まで行くのだと云います。ジュンコは「一般庶民は夏しか舟に乗らない」のだと言います。彼等は海に浮かぶ自分の舟を器用に見つけるとジュンコも笑います。
 丘の上に城が見えました。ジュンコが「サルムーン城」?だと教えてくれました。18世紀に騎士団が築城したものだとか。
 バスはマルタの北西、魚の尻尾のような部分に入ってきました。面積の一番狭いエリアです。時間帯によって北東の海や南西の海を見ることで時化の具合が分るのだと云います。フェリーが揺れるか否か、この海の波を見れば判断がつくそうです。もちろん、凪いでいれば揺れません。

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