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Channel: 私の高橋真梨子論
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■クライストチャーチ2

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 カンタベリー地震による日本人の死者は28人。2011年4月に、最後の行方不明者の死亡が確認されています。元々ニュージーランドは治安が良いなどの理由で留学先として人気が高く、また発生時はほとんどの大学が冬期休暇であったこともあり、多くの日本人留学生がクライストチャーチに短期留学していました。犠牲者も全員留学生で、高校を卒業して間もない学生もいたことは周知のことかも知れません。
 この地震の発生は2011年2月22日でした。しかし、28名の犠牲を悼む間もなく3月11日、我々は未曽有の被害を出した東日本大震災に見舞われました。カンタベリー地震という大事件も、この大震災の前に隠れてしまいました。
 車中、ガイド氏が、あらためてニュージーランドの運転免許事情を解説してくれます。曰く「16歳で筆記試験をパスすれば仮免」だとか。運転経験2年以上の人の同乗で160h公道練習が義務付けられると云います。その後、自己申告で実地試験を受験するのだとか。これで、「リストリクト免許」と云うのが取得できるそうです。まあ、「限定免許」でも云うのでしょうか。そして、更に100数十時間の運転経験を積んで、初めて本免許の試験を受けられるのだと云います。
 ガイド氏曰く「高校生のリストリクト免許保持者多数」だと云います。南島には電車がないので高校生の自動車通学は珍しいことではないのだとか。
 車窓には、頭と尻が黒い羊の姿が映ります。ガイド氏が「サフォーク」だと教えてくれました。「サフォーク」は、「顔と四肢が黒い」のだとか。イギリス・サフォーク州原産だそうです。戦後日本にも導入され、主に食肉用の羊種です。国産のラム肉の多くは、この「サフォーク」だと云います。原産地のイギリスでもラム肉の5割を占めるとか。日本で最もポピュラーな品種で、近年は日本最多の登録数を占めると云います。
 「昨年までは右折優先」だったとガイド氏は言います。ニュージーランドの道路事情です。「でも、今年から左折優先」になったそうです。右ハンドルの左折優先なら日本と同じですね。他にも色々と変更があったようで、運転免許の更新も簡素化されてと云います。「以前は更新時、筆記と実地の試験があった」そうですが、「現在は、書換え手続き」のみだそうです。
 沿道の牧場には牛の姿もあります。肉牛が多いようです。「アンガス」や「ヘレフォード」種だとは、ガイド氏のレクチャーです。「アンガス」は、スコットランド東部のアバディーンシャイア、アンガスの両州が原産地で、広く世界中に分布していると云います。柔らかい肉が特徴で、この牛の出現により牛肉料理は煮込み主体から、ステーキのような料理が広まることになったのだとか。但し、肉を柔らかくするためには、牧草だけでなく大量の穀物飼料を必要とするそうです。目安として1kg太らせるためには約8kgの飼料を必要とするのだとか。
 黒単色、無角が特徴であり、小型だそうです。枝肉歩留に重点をおいて改良されたので、一層肢が短くコンパクトな体型だとか。

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