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Channel: 私の高橋真梨子論
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■テカポ2

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 教会の周囲は岩の間から自生植物が生える自然な状態になっていて、教会は質素ながらも厳粛な雰囲気を醸し出しています。祭壇の向こうに取り付けられた大きな窓からはテカポ湖やアルプス連峰が一望でき、幻想的な光景を目にすることが出来ます。入場無料なので小生も内部に入り窓に映る景色を鑑賞させて頂きました。
 この教会は、1935年にマッケンジー地方で2番目に建てられた教会だとか。この地方の最初の教会は、バークス・パスの峠に1872年に建てられたセント・パトリック教会であり、それは、聖公会、長老派そしてカトリックの開拓者による協力で建てられた教会だったと云います。「善き羊飼いの教会」は、地元の芸術家エスター・ホープによる下絵に基づき、クライストチャーチの建築家R.S.D.ハーマンによって設計されたそうです。この教会は、ニュージーランドで最も写真に撮られているものの一つと推測され、驚くほど美しい湖と山々の眺めを枠に収める祭壇の窓が特色になっていることは小生も確認したところです。
 現地日本人ガイド氏の妻は、このテカポ近郊のレストランで働いていたとか。独身時代にはワーキングホリデーで半年、クライストチャーチに滞在していたこともあるそうです。当時、ガイド氏とは婚約中だったとか。彼女はテカポで働いてことで、ニュージランドでの暮らしに嵌ってしまったようです。ガイド氏は彼女がワーキングホリデーに出発する3ヶ月前に婚約指輪を渡し、ハネムーンはニュージーランドに決めたそうです。「そうしないと、帰ってこないと心配した」と笑いを誘います。
 ガイド氏の実家は家業があり、姉夫婦や弟も手伝っているのだとか。ガイド氏も奥様も3人兄弟の真ん中ですが、ニュージーランドに移住するには色々と障害もあったようです。しかし、奥様のニュージーランドに対する熱い思いに抗しきれず、ガイド氏も遂にニュージーランド移住を決断されたとか。様々な地域で日本人ガイドさんにお会いしますが、それぞれの波乱万丈は我々の想像を超えるものがあります。当に「人に歴史あり」です。
 テカポ湖畔にはガイドブックにも載っている和食レストランがあります。「Kohan Restaurant」です。お勧めはサーモン丼だとか。刺身定食や太巻き、アボガド巻き、他にも色んな定食があるそうです。鰆の西京焼き等もあります。イタリア風にアレンジしてあり、日本のものとは違うものなのは仕方ありません。日本人オーナーの下、ワーキングホリデーの日本人がたくさん働いていらっしゃるとか。
 湖畔でルピナスや「善き羊飼いの教会」等を観光して、時刻も昼餉時なので歩いて、和食レストラン「Kohan Restaurant」に向かいます。駐車場を抜けて入口に差し掛かったところで、添乗員氏が旧知のご婦人と再度遭遇しました。空港でも一度お会いしましたが、彼女のツアーもこの店に寄ったようです。食事を終えて彼女のツアーは次の目的に向かう途次のようでした。
 「Kohan Restaurant」は、もう20年の歴史があるとか。元々、山形の和食店の支店として営業を始めたと云います。今では、ニュージーランドを代表する和食店になったといっても過言ではなさそうです。

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