ランチのメニューは、トマトソースのペンネ、サーモンのグリル、オレンジタルトでした。それに、当然ながらパンが出ます。もちろん、僕はビールを頂きました。大と小がありましたが、迷わず大を選択します。ちなみにドリンクは昨晩の夕食の手際が悪かった詫びにモモの驕りです。
ペンネは、ペン先状、筒状のパスタの総称です。イタリアのカンパニア州やシチリア州でよく食べられているやつでしょう。中でもペンネ・リガーテは表面には細かい溝があり(リガーテ は、「溝が入った"」の意味)、ソースが絡みやすくなっているため、よく使われます。日本では、ショート・パスタやマカロニといったほうが、馴染みがあるでしょう。2〜3cmのまっすぐな筒の両端を並行に斜めに切り落としたやつです。
このパスタ、僕の口にはあいません。薄味なのか、あまり美味しくありません。サーモンも塩味薄く、醤油が欲しくなります。仕方なく、野菜の付け合せをメイン?のように頂きました。ジャガイモや温野菜の付け合せは、それほど不味くはなかったように思います。
タルトというのは、ビスケットの上にクリームやら果物やらが載ったやつです。タルトという言葉自体はフランス語ですが、「焼き菓子」に相当するラテン語「tōrta」に由来すると云います。さらにそのルーツは古代ギリシアやエジプトにあるとか。ジャムやクリームはそのままではゲル状で食べにくいため、食べられる器に入れて出そうとしたのが始まりであると云われています。
いずれにしても、この手のデザートは僕の苦手なので遠慮しておきました。昼食後はフリータイムです。店を出たのは14:30くらいでしょうか。一旦、聖ヨハネ大聖堂の前の広場まで戻ります。ここで、15:15集合を約して解散です。
銘々、マルタクロスのアクセサリーを買い求めたり、中には「ハニーリング」と云われる菓子を購入する向きもありました。「ハニーリング」は、パン生地の中に蜂蜜と黒糖を練りこんだマルタ伝統の菓子だとか。
大聖堂の前の広場には騒々しい音楽屋台が出ていました。機関車型の観光トレインも走っています。電動他タクシーも一般的なようで、5ユーロ支払えば、どこにでも行けるとか。
マルタではアフリカ難民が社会問題化しています。難民は特にソマリア出身者が多いと云います。EUに加盟した手前、受け入れ拒否は出来ません。難民のせいか、マルタに人口増加が続いているようです。15年前は37万人だったのが、今では41万人だとか。
ジュンコの語るところによれば、「けして貧しい人ばかりではない」そうです。「中には多国語を操るハイクラスも混じっている」そうで、「時には弁護士もいる」のだと云います。難民登録すれば、政府から住まいも仕事も与えられます。これが、マルタ国民の就労を圧迫するという不満が高まっており、政府は難しい舵取りを迫られているのだとか。
フリータイムを終えて、今日もホテル帰着組とハイポジウム観光組に別れます。僕はモモ達と一緒にホテルに戻ります。ホテル帰着は16時頃でした。モモは今日もスーパーマーケット等、希望者を案内するようです。