川口でも気になったのですが、「遥かな人へ」の演奏に万照氏が参加しないことです。過去、こんなことはなかったように思います。手持無沙汰でもステージには姿があったように思います。そういえば、NHK・SONGSでの演奏時にも彼の姿がなかったような・・・。謎ですね。何か特別な理由があるのでしょうか。
今回の公演は2部構成で、途中10分ほどの休憩を挟みます。真梨子さんのファン層である還暦過ぎの熟年層に配慮したのでしょうか。確かに初期のコンサートでは2部構成の時期もありました。万照氏が「ヘンリーバンドも35周年」と言っていましたが、当時は「ヘンリーバンドプレイ」がありませんでした。その代わりに休憩だった訳でもないと思いますが・・・。35周年と云えば真梨子さんのソロデビュー以来と云うことです。もちろん初期の頃はメンバーが固定していませんでした。ヘンリーさんが「セッションマン」と呼んだ流しのミュージシャン達がヘンリーさんの呼びかけに応じて集まっていたのでしょう。それが、最初のカーネギー公演前後からメンバーが固定したのではないでしょうか。今のメンバーも多少変動がありますが、2000年ころからは不動のメンバーでしょう。ちなみにヘンリーさんが「今はないが、そごうに読売ホールがあって、そこで最初のコンサートやった」と懐かしげに述懐していました。そうです高橋真梨子コンサートVOL1.ひとりあるきコンサートです。このコンサートは2枚目のアルバム「サニーアフタヌーン」に引き継がれ真梨子さんのライブ活動が本格化していったのを記憶しています。
前置きが長くなりましたが、後半の幕開けは「桃色吐息」です。「桃色吐息」は何度か編曲を変えて真梨子ワールドに欠かせぬ作品になっていますが、今回の編曲は絶品だと思います。産経新聞何かが「エンヤ風」と評していましたが、云い得て妙です。真梨子さんの左右で大きくバチwぽ振り上げて太鼓を叩くヘンリーさんと万照氏が圧巻です。感じ的にへんりーさんがメインで万照氏がサブでしょうか。この太鼓がケルトを思わせるのかも知れません。ケルトはアイルランド辺りに遺るローマ以前、キリスト教のない時代の文化です。人間の自然に対する畏怖を感じさせる響きがあります。
今回の編曲は林有三が担当しています。オリジナル奥恵一でした。
ああ、もうコンサートに出かけねばなりません。今日は、5時半開演です。