ガイド氏曰く「ニュージーランドには蝶がいない」そうです。「でも、蛾はいる」とか。この蛾が花粉を運ぶので、ニュージーランド原生の植物は、あまりカラフルではないのだそうです。蛾は夜行性ですから白とか黄色といった地味な色で十分ということのようです。
ニュージーランドの電力は水力発電が中心であることは前にも書きました。テカポ周辺にも水力発電施設があるようです。ガイド氏の話では「4つの人造湖と3つの天然湖を繋げて」低地に水を送り発電しているのだとか。
ニュージーランド国内の自動車市場は日本車が7割を占めるそうです。中でもトヨタがダントツだとか。ニュージーランドのブランドランキングで、トヨタは第三位に名を連ねているそうです。「上位2社は菓子メーカー」だとガイド氏は言います。ニュージーランド人は日本のソニーも大好きだと云います。
ただ、ソニーブランドもこのところ凋落傾向です。TVでの成功体験が技術のソニーを蝕んだのでしょうか。早く、かつてのウオークマンのような画期的商品を開発して復活して欲しいものです。
ニュージーランドでは「あまり住宅が傷まない」のだとか。それは、「乾燥している」せいで、中古住宅の値も下がらないと云います。クインーンズタウン辺りで、「3LDKで4000万円」くらいだとか。日本の住宅価格とあまり変わらないようです。添乗員氏曰く「投資のチャンス」だと笑わせます。
テカポ湖畔に「善き羊飼いの教会」がありましたが、この辺りの教会で結婚式を挙げる日本人カップルが少なくないそうです。ちなみに入籍済みだとNGなのだそうです。ガイド氏の話では最近「日本人と中国人が式を挙げた」とか。
「善き羊飼いの教会」では、小生も教会の祭壇越しにテカポ湖の写真を撮りました。窓のガラスにステンドグラスはありません。教会内で絵葉書を販売しています。1枚1$ですが、これは寄付金なのだそうです。
湖畔には「バウンダリー犬の像」があります。立派な台座に載った結構大きな像です。犬の像と云えば渋谷の「忠犬ハチ公」を思い浮かべますが、この像は牧羊犬です。ガイド氏は、この犬が「牧場と牧場の境界線を守る犬」だと解説します。「牛が逃げないように犬が連れ戻す」のだと云います。
「湖畔レストラン」で昼食です。店内に入ると時分どきで、少なくない日本人客の姿がありました。我々は、窓側の席に案内されました。全員が添乗員氏一押しの「サーモン丼」を注文します。もちろん、ビールも頂きます。ビールは「スタインラガー」です。2本で16$でした。Y奥様の「スパイツ」も少し相伴しました。
「サーモン丼」は、さほど待たずに供されました。野菜サラダに味噌汁、香のものがついています。和食店だけあって日本人従業員の姿が目立ちます。ワーキングホリデーで働いている若者かも知れません。「サーモン丼」は添乗員氏のお勧め通り良い味です。サーモンに対する小生のイメージが変わる、大袈裟に言えばカルチャーショックでした。